お箏の音が出る仕組みは??イメージどおりの一音のために。

「お箏で音量を出すにはどうしたらいいのか?」について、わたしなりに具体的な3つのポイントとして、まとめて書いてきました。

前回、前々回の内容は?

1、体の使い方(弾くときの重心、体重移動)
「お箏で音量を出すには、体の使い方。重心迷子状態にならないように」
https://fujisaki.office-isana.jp/blog/20190415/

 

2、爪のあて方(絃に対してどうするか、そして筋肉も使う)
「お箏の爪のあて方。そして親指筋肉体操が必要かも??」
https://fujisaki.office-isana.jp/blog/20190416/

 

 

 

でした。
では最後、3つ目のポイントは、、、

3、音の出る仕組みを理解する(絃を振動させるにはどうするのか)についてです。

 

 

お箏は、絃を爪ではじいて弾いています。
はじくと、絃はどうなるでしょう??

実際に弾いて、絃をよく見てみてください。
絃はブルブルッと振動していると思います。

 

この振動がとっても大事です!!

 

お箏は、振動が共鳴板となる箏本体(桐の木)に伝わり音が出ている、とてもシンプルな作りです。

なので、

振動を大きくすれば大きな音になるということです!!!(≧▽≦)

 

当たり前のことで、もちろんわかってらっしゃるという方が多いと思いますが、当たり前すぎて、なんていうか、、、
振動するから音が鳴るということに対して意識が向かない方が多いのでは、と感じます。
はじめて気づいた!という方は、これから意識して弾くといろいろと変わっていくと思います。

 

 

で、今度はどうやったら大きく振動させられるのか、です。

 

例えば、十の絃を弾いたとき。
・まずは位置。どこで弾くか?

箏柱と龍角の真ん中あたりで弾いてみました。

このあたりが一番大きく振動します。
でも、音的にはやわらかい音、ぼやけた音になります。

理由は、絃が大きく振動するだけ、だからです。
抵抗感も弱く、ぐっと入れた力が、抜けてしまう感覚があります。
なので、一番大きな音が鳴っているとはいいにくいでしょう。

 

今度は、龍角の近く、5センチほどの位置で弾いてみました。

振動は先ほどの位置(箏柱と龍角の真ん中)のほうが大きいです。
ですが、ぐっと力をいれたときに程よい抵抗感があって、手ごたえがあります。
瞬間的に力がつたわるので、音は立ち上がりがよく、締まった音が出ます。

それじゃあ、ということで、もっと龍角の近くで弾いてみたら。。。
抵抗感がありすぎて、硬すぎて、力が伝わらない。絃が振動しない。
これではあまり良い音はしていません。

 

ここで、ふりかえってみると。

絃が大きく振動することと、もういくつかの要素が必要な気がしますよね。

 

それは、

爪が絃を通過するときの速度と重さです。

 

爪を絃でのんびり?ゆっくり?押して(はじいて)も振動は少ないので、パン!とすばやく絃を通過させる。

そして、力がかかっていないと振動がゆるくなるので、十分に重さをもって、ズン!と押す。

すばやいスピードで、重さを十分かけて(以前書いた体重を利用する、です)、一音に魂を込めて(*’▽’)出す!!!

これがバランスよく、ちょうどよく行われると、その絃の弾く場所が変わっても理論上は、「良い響きの音」になって、そして「さまざまな音色」として使い分けることができるのです!!!

 

はじめのうちは、きちんと指を置いた置き爪でしっかり弾く、と習うと思います。
でも、基本ができていれば、曲によっては、どんどん指を離して自由に動かして、体重や腕の重みを利用し、芯はあるけど軽やかな音が出せればいいと思います。
弾く位置も、出したい音によって、実験した写真の箏柱と龍角の真ん中あたりで弾いてもぜんぜんOKだと思います!
でも、そんなちゃらちゃらした弾き方はしちゃダメ、と言われる先生もいらっしゃるでしょう。
あくまでわたしの個人的考えですが、その、基本の位置のままでは、音色の変化のバリエーションも乏しく、ベターッとした弾き方となってしまい、今のわたしたちが奏でたい音楽には、合わない音になったり、自分のイメージ、表現の幅を狭めてしまう、と思っています。

まずは、爪をあてる位置の変化にこだわって、ご自分への手ごたえ、音の響き、音量など、いろいろな変化を確認してみてください。

出したい音、出したい音色のために、力の入れ方、速度、爪をあてる位置、をどんどん変えれば、自分の頭の中になっている、イメージ通りの一音、が出せると思います!

演奏する音楽のジャンル、古典、現代、ポピュラーと求められる音色は全然違います。
なので、臨機応変に対応していきましょうー!!(*´▽`*)

 

お付き合いいただき、ありがとうございました。
何かお役に立てたとしたら、うれしいです。

 

 

 

 

 

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